タイトル  : 飯田市鼎の家
建物種類  : 住宅
所在地  : 飯田市鼎
仕様  : 木造平屋建て
建築規模  : 125.59㎡
施工会社 神稲建設株式会社
竣工 2017年
 

 

 

飯田インターから少し東に来た南面道路の敷地で周囲は田んぼが少しずつ住宅地に造成されつつある新興住宅地です。
設計中はまだ東側には住宅は建っていませんでしたが当然隣接して住宅が建設されることを見越して設計を進めました。ハウスメーカーが最も得意とする敷地条件ですが、私には居間のプライバシーを南面道路と玄関アプローチからいかにして守るかということが大きな課題となりました。まずアプローチに木製の塀を作って来客の視線をさえぎります。また施主が大きなテラスをご希望だったため、食堂と居間の両方から出られる木製デッキをつくりその外側にスノコ状の引き戸を設け、プライバシーを守ることとしました。この戸を閉めると外部でありながら周囲を囲まれた安心感のある空間が出来上がります。このテラスのおかげで外部での食事は勿論の事、小さな食堂もテラスまで連続した大きな空間と感じられます。
切妻の大屋根の外観は後ろの家に影を出来る限り落とさないための配慮です。
この家の植栽に合わせて東側の隣家も植栽をしてくださったため、2軒合わせた大きな庭が出来上がりました。